「適応障害休職後に復職したくない」
「復職したくないけど退職すべき?」
「同じ職場、部署に復職するのは気まずい」
適応障害は職場環境や人間関係、仕事の裁量に耐えられなくなりストレスの限界を超えた際に心身に現れる反応です。
復職したときに再発や悪化させないためには、周囲の理解、適切な部署配置など周囲や上司からの配慮と協力が必要です。
そこで今回は、適応障害で休職したけど復職したくないと思う理由や、復職の失敗を防ぐ方法、復職以外での社会復帰方法まで詳しく解説します。
誰だって適応障害で休職後復職したくない!しんどい!
適応障害で休職した後、復職したくないと強い不安や抵抗を感じることは珍しくありません。
- 復職が怖い
- 復職をかんがえると心がしんどい
- 復職したくない
インターネット上で「適応障害・復職」で検索するとネガティブなワードで検索している人も多くいます。
「復職したくない」とネガティブな感情を持つのはごく自然なことです。
適応障害で復職する際には、まず自分の心の状態をよく見つめ、適切な対策を講じることが重要です。
復職は無理せず、自分のペースで進めることで長期的な回復と安定につながります。
適応障害で「復職したくない・気まずい」と思ってしまう原因は?
適応障害で休職した後、復職に対して「復職したくない」「気まずい」と感じるのは、多くの人が共通して抱える問題です。
特に多いのが以下のような原因です。
- 仕事に戻ることが怖い・自信がない
- 自信がない
- 職場の理解・配慮があるか心配
- 仕事が嫌い
- 再発の心配
復職したくないと思う理由は何なのか、該当するものがあるか見ていきましょう。
仕事に戻ることが怖い・自信がない
適応障害の原因が人間関係だった場合「職場環境が改善されていないと再発するかもしれない」と考え復職したくないと感じます。
また、業務内容にストレスを感じトラウマとなっている場合もあります。
トラウマの恐怖感が自信喪失につながり「復職したくない」という気持ちを強めるのです。
自信がない
適応障害で休職をすると「前と同じ仕事ができるか」「前と同じ時間働けるか」など、自信がなくなり復職したくないと感じます。
復職したくない気持ちは職場環境ではなく、あなた自身の内的要因による不安です。
内的要因には以下のケースが考えられます。
- 生活リズムの乱れ
- 体力の低下
- 免疫力の低下による体調不良
以上のような内的要因の場合、乱れてしまった生活習慣を正す対策を行いましょう。
また、内的要因には精神面や心の健康が回復しておらず不安になる人もいます。
メンタル面で不安がある人は、復職時はもちろん継続的に医師との連携が必要です。
職場の理解・配慮があるか心配
「復職したくない」と思う原因は、周囲が理解してくれているかという心配も要因のひとつです。
職場が適応障害についてどれだけ理解し配慮してくれるかは、復職する上で非常に重要です。
職場の理解が不足していると、適応障害の症状が再発するリスクが高まります。
復職後は以前と全く同じ業務ができるとは限らないので、以下のようなサポートが必要です。
- 話しやすい上司がいる
- 産業医やカウンセラーに相談できる
- 業務時間、業務内容を調節してもらえる
復職後、仕事内容や業務時間の調整が行われず、以前と同じ状況だと再びストレスを感じることになります。
復職には、職場のサポートがあるかどうかの確認が必須です。
仕事が嫌い
単純に仕事が嫌いだという理由も「復職したくない」と感じる大きな原因です。
- 接客や営業などの対人が苦手
- 裁量がある業務が苦手
- チームワークが苦手
上記にように業務自体に対するネガティブな感情が強い場合、再びその環境に戻ることが大きなストレスになります。
「仕事が嫌い」「仕事内容が自分に合っていない」など仕事そのものに対する不満が多いと、復職したくないと感じるのは当然のことです。
再発の心配
職場に戻っても再発するかもしれないという不安も復職したくないと考える理由のひとつです。
上司や同僚の理解があっても、再発のリスクはあります。
厚生労働省が発表しているメンタルヘルス患者の復職からの再休業率は以下の通りでした。
- 半年で19.3%
- 1年で28.3%
- 2年で37.3%
復職しても約半数が2年以内に再休業しています。
適応障害から復職を検討する時期は回復途中段階です。
再休業率をふまえると、復職には医師や会社の産業医、カウンセラーのケアやフォローが重要といえます。
同じ職場での復職失敗を防ぐ方法は?
適応障害から復職する際には以下のように失敗しないための準備が必要です。
「復職したくない」と感じている人は次のステップで進むと復職成功の道が近くなります。
- 入念な医師との相談
- 自分の中の「復職したくない」理由を理解・確認する
- 職場の理解があるかを確認する
では、それぞれ詳しく見ていきましょう。
入念な医師との相談
復職前には適応障害の回復具合や復職のタイミング、復職後の働き方について医師と入念に相談する必要があります。
医師からの復職にあたっての注意点や必要な配慮事項を踏まえ、無理のない復職時期を決めましょう。
確実に一歩づつ進むことで「復職したくない」気持ちも緩和されます。
自分の中の「復職したくない」理由を理解・確認する
自分の感情や不安を具体的に理解し、復職したくない理由を自分自身で明確にすることが重要です。
- 仕事のどの部分がストレスなのか
- 誰と仕事をするのがストレスなのか
以上のように「なぜ復職したくないか」をリストアップしてみましょう。
書き出すことで、自分の気持ちを整理し、復職に対する不安を軽減するための具体的な方法を見つけられます。
職場の理解があるかを確認する
職場のサポートがあるかどうかが復職の成功に直結します。
職場が適応障害について理解し、必要な配慮をしてくれるかを確認しておきましょう。
- 負担のない業務内容
- 無理のない業務時間
- 定期的なミーティングやカウンセリング
以上のように適応障害からの復職は一人で抱え込まないよう、職場のサポートが大切です。
「復職したくない」という感情の元にある職場環境をまとめて、上司に伝えられるようにしておくと良いでしょう。
ぶっちゃけ同じ職場で復職は厳しい?退職・転職すべき?
そもそも会社自体が合わず「復職したくない」と感じているなら同じ職場での復職が難しい場合があります。
場合によっては退職や転職も検討することが重要です。
では適応障害で休職後の復職、部署移動、退職・転職のそれぞれが適している状況について詳しく説明します。
【あり?なし?】復職後に元の職場に復帰できる人・できない人を徹底調査
復職がおすすめな人
現在の職場で復職するのが適しているのは、「復職したくない」と感じる原因が改善されている場合です。
- 職場環境が変更されている
- 上司、同僚のサポートが期待できる
上記のように、適応障害について理解があれば復職は成功しやすくなります。
業務量や勤務時間を柔軟に調整してくれる場合は復職を前向きに検討しても良いでしょう。
部署移動がおすすめな人
職場自体には問題がないものの、特定の部署や業務内容が原因で復職したくない場合は、部署移動が適しています。
部署移動を希望する場合は、上司や人事部としっかりと話し合い、適切な移動先をみつけましょう。
適応障害はストレスとなった環境に戻らないことが重要です。
退職・転職がおすすめな人
職場環境や業務内容が根本的に適応障害の原因となり復職したくない場合は、退職や転職を検討するべきです。
無理をして同じ職場で復職するのではなく、自分の健康を第一に考え、適切な環境で働けるようにしましょう。
適応障害1か月で復職できる?焦りは禁物?
適応障害で休職した後、1か月で復職することは可能ですが、焦りは禁物です。
心が回復していないまま無理に復職を急ぐと、再発のリスクが高まります。
焦って復職し再発しないために休職中には以下の準備をしておきましょう。
- 復職にあたって医師との相談
- 職場、上司とのコミュニケーション
- 会社のサポート体制の確認
以上のように適応障害からの復職は、焦らず自分のペースで進めることが大切です。
少しでも「復職したくない」と感じるなら理由を洗い出し、医師や職場のサポートを受けながら、段階的に復職を進めましょう。
「まだ復職したくない!」適応障害の休職期間中はどう過ごす?
適応障害で休職している間は自己ケアを重視しましょう。
休職したからとすぐに活動を開始しては心も休まりません。
復職したくない気持ちが高まるだけです。
心身の休息を大切にしてください。
- 趣味
- 読書
- 軽い運動
もちろん、何もしたくない日は体の休息サインと受け取り、ゆっくり自宅で過ごすことも必要です。
心身共に「回復したな」と思ってから復職に対して少しずつ計画を立てても遅くありません。
無理なく自分のペースで復職に向けて準備しましょう。
適応障害で復職したくない人が考えるよくある質問
適応障害で復職を考える際、多くの疑問や不安が生じ「復職したくない」と感じます。以下によくある質問とその回答をまとめました。
適応障害の復職の目安は?
適応障害からの復帰は人それぞれですが、最低でも1ヵ月、理想的には3ヶ月が目安です。復職する時期は医師と相談し、心身の回復が確認されたときになります。
適応障害で退職したいのですが、伝え方は?
適応障害で退職を考える場合、復職したくない理由を率直かつ誠実に伝えることが大切です。
上司や人事部に対して適応障害の状況と退職の意向を説明し、退職理由が適応障害に関連していることを伝えましょう。
適応障害で休職したいのですが、どうしたら良いですか?
適応障害で休職を希望する場合、適応障害が正式に診断されたことを証明するため医師の診断書を取得する必要があります。
その後、上司や人事部に相談し休職の申請手続きを行いましょう。
適応障害の再発のサインは?
適応障害の再発のサインには、再びストレスを感じたことによる過剰反応があげられます。
不安や不眠、意欲低下などが見られた場合は、再度医師に相談し早めの対策を講じることが重要です。
適応障害は怠け癖ですか?
適応障害は怠け癖ではありません。適応障害は医療機関で診断される疾患であり、適切な治療とサポートが必要です。
怠け癖と混同せず、適切な理解と支援を受けることが大切です。
適応障害はぶり返すものですか?
適応障害はストレスが再び強まると同じ反応が現れ、再発する可能性があります。
定期的なカウンセリングやリラックスする時間を設けることで、再発リスクを減少させることができます。
適応障害で復職したくない場合は入念に医師に相談しよう
適応障害で休職している場合でも必ず同じ職場に復職する必要はありません。
復職したくないのに急いで復職しようとすれば焦りがプレッシャーになり、回復が遅れることもあります。
適応障害で休職している間は、自分自身の心を大切にしてください。
無理のないペースで復職を進め、再発リスクを抑えながら社会復帰を目指しましょう!
復職に向けたサポートを受けたい人は以下の「大阪のリワーク施設でおすすめの施設12選」の記事を参考にしてみてください。
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