うつ病

【決定版】うつ病で休職する方法や休職期間の過ごし方を解説!

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「うつ病で休職するための手続きは?」
「うつ病で退職しても良い?」
「うつ病で休職したときの過ごし方は?」

社会人になりうつ病が発症すると、今後どうして良いかわからなくなり不安感を抱く人は少なくありません。

うつ病は性格や環境の変化が原因で起き、誰でも発症する可能性がありますが正しい治療を行えば社会復帰が可能です。

今回はうつ病で休職するための方法や休職中の過ごし方、傷病手当の手続き方法まで解説します。

休職する際に上司と何を話したら良いか、何を知っておくべきかなど把握し、スムーズに休職手続きを進めましょう。

うつ病による休職・退職はずるい?

うつ病による休職や退職は決してずるくありません。しかし、会社や周囲に理解がないと「ずるい」と思う人がいるのも事実です。

うつ病により休職や退職がずるいと思われるのは、以下の理由があげられます。

  • 休職により人員不足になり業務負担が増える
  • 休職していても収入がある

上記のように休職や退職を「ずるい」と考える人は一定数いますが、うつ病で仕事から離れることは治療のために必要なことです。

人員不足は会社の責任なので、気にする必要はありません。

うつ病は甘えではなく自分自身からのSOSです。休職すべきと医師が判断したら上司や担当部署に相談し、しっかり休んでください。

休職したくない!うつ病による休職の判断基準は?

うつ病による休職の判断基準は労働基準法で定められていません。一般的には就業規則に記載されており、判断基準は会社によって異なります。

一例として、厚生労働省のモデル就業規則では以下のように記されています。

厚生労働省モデル就業規則より抜粋

第9条 労働者が、次のいずれかに該当するときは、所定の期間休職とする。
① 業務外の傷病による欠勤が〇ヶ月を超え、なお療養を継続する必要があるため勤務できないとき〇年以内
② 前号のほか、特別な事情があり休職させることが適当と認められるとき。

うつ病で休職する際の判断基準を知るには、就業規則の確認が必要です。規則によっては会社から休職命令が出される場合もあります。

会社側がどのような場合に就職すべきと決めているのか、確認しておきましょう。

就業規則は誰でも見れる場所に保管する必要があると労働基準法で定められています。見当たらない場合は、上司に確認してみましょう。

参考:労働基準法106条

うつ病で休職する方法

うつ病で休職する方法

うつ病で休職するためには以下の3つの手順が必要です。

休職に向けた3ステップ
  1. 病院を受診
  2. 診断書をもらう
  3. 職場に提出・休職制度の確認

では、それぞれの方法について詳しく解説します。

病院を受診

うつ病かもしれないと思ったら専門医の診断を受け、適切な方法で治療を行いましょう。

診断を受けることで、状態を正確に把握し自分に合った治療計画を立てられます。

医師に何を相談して良いか悩んだら、以下のような内容をメモしていくと良いでしょう。

  • 気になっていることや困っていること
  • 睡眠時間や寝つきのこと
  • 食事のこと
  • 体調のこと
  • どんな不安があるか

診断書をもらう

うつ病と診断されたら、会社に申請する際に必要な診断書をもらいましょう。医師からもらった診断書を職場に提出することで、正式に休職を認めてもらえます。

職場に提出・休職制度の確認

うつ病の診断書を会社に提出した後は、就業規則で定められている休職制度を確認しましょう。

休職制度の確認ポイント
  • 休職期間
  • 休職中の給与
  • 休職の手続き方法

休職期間や給付金の有無など、制度をしっかり理解すれば安心して休職できます。会社の上司や担当部署に相談し、どのような手続きが必要か確認しましょう。

うつ病による休職制度について

うつ病の休職制度は会社により異なります。どんな事を知っておくべきか、以下にまとめました。

  • 平均的な休職期間は?1年以上休職できる?
  • 休職期間中の給料について
  • 職場にはいつまでに休職することを伝えれば良い?
  • 社会保険

それぞれ詳しく見ていきましょう。

平均的な休職期間は?1年以上休職できる?

平均的なうつ病の休職期間は、厚生労働省から以下のように発表されています。

  • 1回目の休職は平均約3.5ヶ月
  • 再発では平均約5ヶ月

上記を見ると休職期間は3.5ヶ月から5か月です。しかし、会社の制度によっては1年以上の休職も可能です。就業規則を確認し、医師や会社の規定に従いましょう。

参考:主治医と産業医の連携に関する有効な手法の提案に関する研究

休職期間中の給料について

うつ病での休職期間中は「ノーワーク・ノーペイの原則」により、会社に給与支払いの義務はありません。

しかし、会社によっては就業規則で給料の一部を払うなど定めている場合があります。上司や担当部署に休職中は給与が発生するのか確認しましょう。

社会保険

うつ病で休職していても社会保険料は免除されず、通常通り会社負担分と従業員負担分の保険料がかかります

しかし、給与支払いが発生しない場合は従業員分の保険料を給与から天引きできません。

天引きできない保険料に関しては、会社から休職者に直接請求されることを知っておきましょう。

社会保険料の支払い方法は毎月会社が指定した口座に振り込むのが一般的です。トラブルを防ぐためにも休職前に確認しておいてください。

うつ病による休職期間中の過ごし方

休職中は会社との連携をスムーズに行えるよう、上司や担当部署の連絡先を確認しておいてください。会社との連携が円滑に進むことで、ストレスなく休職できます。

また、休職中は以下のように自分自身の心身を回復させる過ごし方が大切です。

うつ病による休職期間中の過ごし方
  • 定期的な病院への通院
  • 規則正しい食生活
  • 可能な範囲で外出する
  • 通勤訓練を行う(復職を考え出したら!)

それぞれ詳しく見ていきましょう。

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定期的な病院への通院

休職中は定期的に病院へ通院し、継続的な治療を行ってください。うつ病の再発率は約60%と高く、再発する回数が増えれば休職期間も長期化します。

再発させないためにも、じっくりメンタルケアと投薬を行い、経過観察しながら社会復帰へ進むことが重要です。

参考:職場復帰のガイダンス

規則正しい食生活

うつ病には「食事がめんどくさい」「美味しく感じない」など、食事に関する症状があります。

休職初期では難しい場合もありますが、徐々に1日3食同じ時間に食べて規則正しい生活を心がけてください。

栄養バランスが整うことで心身の健康が保たれ、体力の回復をサポートしてくれます。

可能な範囲で外出する

うつ病で休職中は軽い散歩をしたり自然の中で過ごしたりし、気分転換を行いましょう。気分が良いときは人とコミュニケーションをとり、笑うことも重要です。

外出は太陽が出ている時間が良いでしょう。日光浴は幸福感や安心感を与えるセロトニンの分泌が促進され、うつ病症状の緩和が期待できます。

外出が難しい日は、ベランダや窓際で日光を浴びながらゆっくり過ごしても構いません。

通勤訓練を行う(復職を考え出したら!)

復職を考えはじめたら、徐々に公園やカフェ、図書館など屋外で過ごす時間を増やし通勤訓練を行いましょう。

朝の通勤時間に合わせて外出し、スムーズな復職に向け身体を慣らすことが重要です。少しずつ就業時のリズムに戻し、復職に向けて心と体の調節を行ってください。

うつ病の休職期間にもらえる傷病手当金について

うつ病で休職した際、以下の場合に傷病手当が給付されます。

  • 連続した3日を含む4日以上仕事ができない
  • 休職中の給与支払いがない

支給額は1日につき、支給開始日以前の継続した12か月間の各月の標準報酬月額を平均した額÷30日×2/3の金額です。

また、傷病手当を受給するには以下の書類が必要になります。

傷病手当の手続きに必要な書類
  • うつ病による休職の診断書
  • 傷病手当金支給申請書
    健康保険組合のホームページよりダウンロードできます。会社が用意してくれる場合もあります。

傷病手当金支給申請書は「被保険者(休職者)」「事業者」「担当医」の記入が必要です。

記入ができたら会社の担当部署か、加盟している健康保険協会に郵送して手続きは完了します。

傷病手当の詳しい申請方法は以下の記事を参考にしてください。

うつ病の休職に関するよくある質問

うつ病で休職中は「回復しているかも」と思っても自分の考えだけで行動せず、医師に相談することが重要です。

では、うつ病で休職中の人からよくある質問をまとめたので参考にしてください。

休職中にアルバイトをしても良い?

うつ病で休職中のアルバイトは余計なストレスを与え、治療の妨げになるので基本的には避けるべきです。

もしアルバイトをしたい場合は、必ず医師と相談して判断しましょう。

休職の連絡はメールでも良い?

うつ病で休職中の連絡はメールでも構いませんが、できるだけ直接伝える方が望ましいです。

直接伝えることで、職場との連携がスムーズに進みます。

また上司や担当部署に直接伝えることで、会社の人と信頼関係を保つことができます。

うつ病で休職すると何日休職しますか?

うつ病の休職期間は一般的に105日(約3.5ヶ月)から150日(5ヶ月)程度です。

実際には個人差があり、医師の診断と会社の規定に基づいて決まります。医師の診断に従って、適切な休職期間を決定しましょう。

うつ病で休職したらクビになりますか?

うつ病で休職することが直接的な解雇理由にはなりません。もし休職を理由に解雇した場合、無断解雇で違法になります。

しかし、長期にわたる休職の場合は自分自身の負担にもなりかねません。長期休職になる場合は、会社と相談し今後について考えましょう。

うつ病で休職した場合、お金はもらえますか?

うつ病で休職期間中も社内規定により、給与の一部が支給される場合があります。

会社から支給されない場合でも傷病手当を申請することで、お金がもらえるので安心してください。

経済的な不安を軽減するために、支給条件や傷病手当の手続きについては職場の担当部署に確認しましょう。

うつ病で休職したら何をすればいいですか?

うつ病で休職した際は医師の指示に従い、治療に専念しリラックスして過ごすことが最優先です。

回復したら健康的な生活習慣を維持し、社会復帰に向けて負担なく準備を進めましょう。

休職したほうがいいサインは?

仕事に対する強いストレスや疲労感が続き、日常生活に支障が出ている場合、休職を検討すべきです。

休職したほうが良いサインとして「集中力の低下」「眠れない夜が続く」「マイナスなことばかり考える」などがあげられます。

うつ病は早期の対応が重要です。無理をせず医師に相談してください。

うつ病の診断書を書いてくれない理由は?

うつ病症状があり病院を受診したにもかかわらず、症状が診断基準に達していないと判断された場合は診断書を書いてくれません。

しかし、うつ病の診断に関わる質問や評価方法は医師によって異なります。

正確な診断を受けるため、一つの病院だけでなくセカンドピニオンも検討しましょう。

休職中にやってはいけないことは?

休職中に過度なストレスを感じる活動は、うつ病の悪化を招くので避けましょう。また、無理な運動や不規則な生活は治療の妨げになります。

治療に専念し、リラックスした規則正しい生活を送りながら心身共に回復していきましょう。

うつ病による休職はずるくない!医師と相談して正しい選択を

うつ病による休職はずるくありません!健康を取り戻すための重要なステップです。他人の意見に惑わされず、自分の体と心を守ることを最優先に考えましょう。

上司に相談しにくい場合は、会社が指定している産業医に相談することも可能です。

適切な治療と休養を取り入れ、医師と相談しながら自分のペースで早期の回復を目指すことが大切です。

うつ病で休職しても社会復帰はできます。自分自身の体の声を大切にしてください。

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